2020.05.21 Thursday
結局いおさんは、志望の大学には合格できなかった。けれど、大学生にはなれた。コロナ禍でまだ一日も登校できていないけど、自宅でオンライン授業を受ける日々。
受験は大失敗。応用化学を学びたくて、工学系の大学ばかりを複数受験した。けれど、なんやかんやで、管理栄養士を目指すことに。
部活に打ち込んで、全国大会で賞をいただくまでに結果を出して、やっと引退これからが本番！と思ったのに、当人まったく勉強に身が入らず。定期テスト前の方がまだ勉強してたんじゃないかってくらい身が入らず。予備校の講習も模試もすっぽかしてお金をドブに捨て、スマホ片手に寝落ちする日々。あの子もしんどかったかもしれないけど、私だって相当しんどかった。
ダンナはノータッチで、このしんどさを共有してくれなかったけど、二人してオロオロしててもそれはそれで大変なことになっていただろうから、まぁいいや。
年が明けてからは学校にすら通えなくなった。勉強しなくてはと思うけど、手につかない。みんなにできることができないと、堰を切ったように泣き出して胸の内を吐き出して、ほとんどノー勉で臨んだ入試は惨敗だった。
浪人は絶対にさせないと決めていたので、かなりレベルを落として滑り止めの滑り止めも受けた。で、それに救われた。
応用化学を学びたかったはずが栄養学を学ぶことになった。でも、これでよかったんじゃないかなって思う。こうなるために全部落ちたんじゃないかなって思う。化学を学んでも、将来のビジョンがあるわけじゃなかった。工学部なら就職に有利だって言うだけで、志望理由はぼんやりしたものだった。
今の大学は、理系科目で受験ができて、自宅から通えて、絶対受かるはずっていう理由で選んだだけだし、栄養学なんてこれっぽっちも選択肢に入っていなかったんだけど、国家資格が取得できる（かもしれない）という明確な目標ができた。ついでに物理と数�靴�ら解放された。
大学の偏差値が低いことは、国家資格を取得出来たら全部チャラになる。だから絶対に国試には受からなきゃならない。受験で全然がんばれなかった分を、国試にぶつけてほしい。
4年後にはどうなっているかな。
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2021.07.02 Friday
あれからまた1年以上空いてしまった。
結局いおさんの大学1年生は、溶けてなくなってしまった。オンライン授業のまま、とうとう1日も登校できず、健康診断の30分足らずを除き、大学の敷地内に入ることすら許されず、終わってしまった。
その間、家族以外の人に接する機会と言えば、塾講師のバイトくらいなもので、これは本当にやっててよかったなと。講師はみんな大学生だし、生徒は小中学生。同世代と話ができるっていう当たり前のことができなくなっていたから、本当によかった。
あとは、春休み限定の教科書販売バイト。これは2年目。たぶん来年もやるだろう。
この春からは、なんとか実験と実習だけは対面授業が始まった。
本当にうれしかった、私が。
だって人がお料理作っているの見て、人が実験しているの見て、それでレポートだけ書いておしまいなんて、そんなことで高い授業料が消えていくなんて[18]Ｅテレみてるのと何ら変わらないじゃん！と。
やっと始まった対面授業が、緊急事態宣言ですぐオンラインに戻ってしまったときは絶望したけど、また行けるようになった。とはいえ、いつどうなるかもわからないため定期券も買えずに、交通費がかさむ。
自分たちができなかった入学式やオリエンテーション。今年はお手伝いスタッフとして参加したのだけど、おかげでお友達ができた。大学側から依頼があって、断る選択肢もあったけど、あの時行ってなかったら今とはまた違っていただろうから、何が幸いするかわからない。おかげで対面授業初日がどれだけ安心だったか。
話を聞く限りでは、そのお友達は真面目でよく気が付いて、課題にしっかり取り組む子のようなので、親としては安心している。
自分のときを振り返っても、自分が真面目に取り組もうとしているのにまわりがさぼる人だと、流されないようにするのが大変だったから、環境は大切。
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2021.07.02 Friday
ブログを見返してみると、高校受験と高校生活の数年が、ぽっかり抜け落ちている。すごくいろんなことがあったのに、なんにも残っていない。だけど、ツイッターには残してあるから、自分としては書いたつもりでいる。
どうしてもやりたい部活があって、そのジャンルである程度の結果を出している公立高校は偏差値が高くて、でも塾の先生はいけると言ったし模試でも脈ありだったので受けてみたら、ダメだった。
当時は千葉県公立高校入試は前期後期とチャンスが2回あって、同じ高校を2回受けることもできたので、チャレンジしてもいいんだよって言ったけど、結局はランクを下げてしまった。その部活をやることは諦めて、何か別の部に入ることも考えていた。
なのに結局やりたいことができたうえに結果を残せたのは素晴らしい偶然で、落ちたほうの高校で以前顧問をしていた先生が前年に異動してきていて、それまでなかった部活を立ち上げてくれたところに、いおさんが入学したというミラクルがおきたから。
先生との出会いは確実にいおさんの人生に影響を与えた。受験期にメンタルやられてボロボロだったところを救ってくれたのも先生。本当にありがたくて、こうしてキーボードをたたいていても涙で前がにじむほど。卒業した今でもずっと連絡を取り合っているようだし、この先もずっとずっとずっと娘をよろしくお願いします。
訪問者がいないとはいえ全世界に発信しているから、万が一にも身バレはしたくない。だけど、いおさんの偉業は、どんなにぼやかしても、わかる人がキーワードで検索したらすぐに出てきてしまうほどだったので、ツイッターでも何のこと言ってんのかわかんないってくらいにふんわりとしか書いてこれなかった。
あれから数年たって、だいぶ検索にかからなくなってきたけど、今でも名前と学校名で検索すると、顔もわかる画像が出てきてしまう。やっぱりこんな僻地でも書けない。
ネット上の記事なんていつかは淘汰されてしまうことがわかっていたので、検索で出てくる限りスクショしてプリントアウトもしておいたのだけど、やっぱりいくつかはすでに削除されているので、残しておいてよかった。
高校生活の全てをささげたといっていいほどの部活動。いい指導者に出会えたおかげで、結果を出しまくり、テレビにも出たし新聞にも載った。いったんは途絶えたけれどこの春に続ける環境を手に入れて、この夏は大会に向けて頑張るらしい。高校時代に交流のあった他校の子たちとオンライン上ではあるけど再会し、同じ大会を目指すという。
来週は、先生に会いに高校に行くって言ってた。
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2023.01.30 Monday
まるっと溶けた1年生のあと、オンライン授業は2年生まで続いた。一応、実験や実習だけは行けたけど、それもクラスの半分ずつ。自分が行けるのは隔週なので、半分は結局家で配信を見ていることに。洗い替えで用意した調理着は、パッケージに入ったまま。そしてもう調理の授業はない。どうするんあれ。だれかに安く買い取ってほしいが、大学名が胸に入っている時点でもうだめだ。
座学は完全にオンラインだった。試験もオンライン。絶対に自宅でカンニングするやついただろ。
先週、3年生の試験が終わって春休みに入ったところ。今回の試験は対面式。でもレポートだけとか、授業内で済ませていたりとかで、そんなにみっちり試験期間！ってわけでもなかったようだ。
今年度は、一部はオンラインではあったけど、ほぼ対面式に戻った。お友達も当初より増えたようだし、なにかわからないことがあれば、誰かしらとLINEでやりとりすることもできて、安心していられた。成人した子の友人関係を気にかけなきゃいけないなんて思いもしなかった。でも今もどこかで誰かが、長かったオンライン明けに友人ができず孤独で悩んでいないとも限らない。
いよいよ就活。年末からもう少しずつ始まっている。年明けにさっそくひとつ落ちた。
来年の今ごろには、どうにかこうにか収まっていることを願いたい。
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